株の詐欺師

無職の青年が、100万円あまりの資金から株式売買を始めて、今ではなんと100億円以上もの資産を持っているというのをご存知でしょうか。

ところで、「儲かる株の銘柄を教えます」というようなタイトルで、突然メールが来たりすることはありませんか?

でも、そのようなうまい話を決して信じてはいけません。仮に、儲かる銘柄を教えてしまったら、それだけでその銘柄が儲からなくなるのは、自明の理です。

唯一儲かるのは、安い株価のときに仕込んでおいた「教える人」だけなのです。

ここでちょっと簡単な算数のお勉強をしてみましょう。

株は、ごく単純に感がると、株価が上がるか下がるかの二通りしかありません。もちろん、株価の変動がほとんど見られない、横ばい状態の株価というのもありますが、ここではわかりやすいように、「上がる」「下がる」だけで考えてみたいと思います。

間違った悪い情報を流す人がひとりいたとしましょう。

株の銘柄選びで、100人のうち、その半分の人に「上がる」という情報を与えて、残りの半分の人に「下がる」という情報を与えたとします。

すると、100人のうち50人の人には、株が上昇して「当たった」といううれしい情報が届けられたことになります。同じことを、50人の半分の25人にするなら、25人の人は「2回続けて当たった」という情報が届けられることになります。人間が持つ心理として、誰でも2回続けて「当たり」の情報が届けられると、その間違った情報を正しいものと、つい信じてしまいます。

悪い人は、このような情報を流して、さらに大人数の人を相手にするわけです。

例えばこのシステムを10000人の人に用いると、300人あまりの人は5回も続けて、「当たった」情報をもらったことになり、5回も連続して当たった情報が届けられたら、信じて当たり前です。悪い人は、その信者から会費として2万円をもらうとすると、2万円×300人で600万円もの大金を手にすることが出来ます。株売買で儲けるよりも、悪い人にとっては、安全で確実なお金儲けの方法です。

こんな話を読んで、びっくりするでしょうが、このような悪いことをする人がいるということを気に留めていただいて、決して悪い人には騙されないように、とお伝えしておきます。

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